ひよっこ|昔の基板への部品挿しの流れ作業はこんなに大変だった!

 

朝ドラ『ひよっこ』では、みね子は向島電機に就職して、

トランジスタラジオの組立て作業に従事することになります。

 

いわゆる「部品挿し」(ぶひんさし)という作業で、流れ作業で

基板にラジオの部品を取りつけていくものです。

 

もともと手先が器用でないみね子は当初はミスを連発して周囲に迷惑を

かけることになりますが、乙女寮の同室の仲間たちの助けや励ましもあって、

徐々にしっかりと作業することができるようになります。

 

このあたりのみね子の成長や乙女寮での人間ドラマは見どころですね♪

 

ところでドラマの舞台は昭和40年(1965年)ですが、

当時の部品挿しの流れ作業はとても大変でした。

 

 

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昔の基板への部品挿しの流れ作業はこんなに大変だった!

 

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現在も基板への部品挿しの流れ作業はおこなわれていますが、

今と異なりもっとも大変だったのは冷暖房が整備されていなかった

ことです。

 

部品挿しはわずか数秒で基板に部品を正確に取り付けなければならない

作業なのですが、特に冬場の暖房が整備されていない工場などでは、

手先がかじかんで正確に作業できないこともありました。

 

各自で懐炉などを持参して対応したようですが、このあたりは

かなり大変だったようです。

 

また関東以南の工場の夏場の暑さも凄まじく、汗だくになって作業しました。

 

扇風機などで対応したところもあったようですが、十分でないことは

明らかですよね…

 

加えて当時はまだまだ労働環境が劣悪な時代で、ミスでラインを止めてしまえば、

怒鳴られたり殴られたりしたこともあったようです。

 

さらに当時の工場労働一般には賃金面でも問題がありました。

 

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当時の部品挿しの仕事はほとんどは女性(女工)がおこなっていましたが、

その理由は女性でもできるという体力面の問題だけではありませんでした。

 

実はもっとも大きな理由だったのが、「女性のほうが安く使えるから」

というもの。

 

男女雇用機会均等法が制定されて、男女間の賃金格差が是正されはじめたのは

昭和60年(1985年)のことですから、当時はまだまだ男女間で賃金格差が

まかり通っていた時代です。

 

そのため部品挿しなどの仕事はもっぱら女性を雇い入れて、人件費を軽減

していたのです。

 

また当時の工場労働は月給制ではなく、日給月給制をとっていた会社も多く、

正社員にも関わらず欠勤や早退、遅刻の場合にはお給料からその分を

控除されてしまいました。

 

さらに有給休暇の制度自体は当時からあったものの徹底されておらず、

事実上制度のない会社や工場も少なくありませんでした。

 

ドラマでも体の弱い優子が仕事を休むとお給料から引かれることを

話していましたが、このような背景もあったのです。

 

加えて現代の流れ作業にも当てはまりますが、ひたすら単純労働

繰り返すために精神を病んだりする人もいます。

 

また生産ラインを止めたりすることは原則として許されないことから、

かなりの精神的な重圧もあり、これが原因で退職する人も少なくないとのこと。

 

ドラマではあまり過酷な職場としては描かれないでしょうが、

このように当時の基板への部品挿しの流れ作業はかなりキツイ仕事

だったようですし、実はみね子たちは大変な作業をしているのです。

 

まぁ~このあたりをあまりにもリアルに描いてしまうと

かなり暗いドラマになってしまいそうなので致し方ないところでしょう。

 

とにもかくにも、みね子たちの頑張りに期待しましょう!!

 

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